ピアノを正しい音律に合わせる調律

調律とは、弦の張り具合を加減しながら、音の高さを調節する作業です。
鍵盤を叩いて音を出し、ほんのわずかな力加減で音の変わる弦を緩めたり引っ張ったりしながら、正しい音律（平均律音階）を奏でるように調節していきます。

ピアノに定期的な調律が必要な理由

ピアノの調律は、音を合わせるためだけに行う作業ではないことをご存知ですか？
調律は人間でいう定期検診のようなもので、音だけでなくピアノ全体のコンディションを整えるのが目的です。長年放置したピアノは、内部に埃がたまって害虫が発生したり、湿気で弦が錆びて断線したりなどのトラブルが起こってしまいます。
このような事態を防ぐためには、定期的に調律を行うことが重要です。

「また使うことになったら調律すればいい」と考える方もいらっしゃいますが、ピアノは放置期間が長くなればなるほど傷みが激しくなる一方です。
その結果、ピアノ修理や調整に時間と手間がかかり、メンテナンス費用もかさんでしまう場合があります。
長い目で見れば、定期的に調律を行うことで様々な負担を軽減できるのです。

ピアノ調律を行う頻度

ピアノの調律は、1年に1回程度行うのが一般的です。
ただし、ピアノが置かれている環境の温度・湿度、練習時間などによって調律の頻度は変化します。
また、購入してから1～2年の新品は、弦の張力の変化が大きく音が狂いやすいため、年数回実施することもあります。

音の狂ったピアノで練習することは音感にもよくありません。
少しでも音がおかしいと思ったときは、すぐに調律することをおすすめします。

定期調律メンテナンス料金

ピアノの弾き心地を決める整調

ピアノのタッチ、つまり弾き心地を調整するための作業が整調です。
鍵盤やアクション、ダンパー、ペダルを調整します。
道具と同じように、ピアノも演奏を続ける中で少しずつ磨耗したり、不具合が生じたりします。
特にピアノは、木材やフェルトなどの繊細な材料で作られていますので、定期的な整調が必要です。

演奏中に鍵盤のタッチやペダルなどに違和感を覚える場合、整調が必要な合図かもしれません。

整調作業料金

音色を調節して整えるハンマー整形・整音

整音はピアノの音色を整える作業で、ヴォイシングとも呼ばれます。
ハンマーのフェルト面を調節し、弾力性を均一にする、ペーパーをかけて形を整えるなどの作業を施し、本来の性能を回復させます。
それぞれの音で音色が異なっている、思うような強さの音が出せないといった場合は整音が必要です。

また、ピアノの中を確認した際、ハンマーの表面に弦の跡がついている状態はハンマーが磨耗している証拠です。

ハンマー整形料金

内部修理

修理が発生する原因はさまざまです。
・演奏の為、消耗部品の交換（ピアノにとっては、嬉しいことです）
特にダンパーペダルの調整幅を超えてくると、アクションも赤信号
・虫食い、たんすなどに入る虫（繊維を食べる、ヒメマルカツオブシムシ）
ピアノ専用の防虫剤をおすすめ致します。 　　　　
・鼠害（繊維や木をかじり、巣を作ります。ペダルの隙間から入ります。）
・経時変化（時間の経過による金属疲労、フェルトや繊維のへたり）
・その他

修理、修復作業におきましては、現地でできる作業と、工房に持ち帰る作業に分かれます。
修理料金につきましては、ピアノを前にしてご説明。
劣化の場合、実際にさわって確かめていただきます。
音が出ない。鍵盤が上がってこない。弦が切れた。等々色々な症状があります。
是非一度お問い合わせください。

外部修理

使用しているうちについてしまった傷や汚れを修理します。
モノによっては出張修理でその場で修復できるケースもあります。
是非一度ご相談ください。

住居の引越しや、リフォームなどピアノの移動が必要な時もお任せください。
お部屋のリフォームでピアノを一時的に移動させたいなどのご要望でも、一時預かりのサービスがございます。
預かっている期間にメンテナンスも一緒に行うことも可能です。
是非ご活用ください。